勤労の大切さ、自然に関わることの大切さを学ぶ田植え

教育

5月27日、雲仙市立大塚小学校の田植えが行われました。

この日の天気は雨。ですが、多くの農家さんがそうされるように、雨でも田植えは決行です!
総合の授業時間に、苗の育ち方を学習している5年生と、昨年田植えを経験した6年生がサポートに入り、色とりどりの雨合羽姿で子どもたちは水田に足を踏み入れます。

ここ大塚小学校の田植え指導をしてくれるのが岩永孝義さん。岩永さんは昭和58年から30年以上、この田植え指導に関わり続けています。
この日も朝早くから準備をして、子どもたちの到着を待ちます。

岩永さん手作りの資料を使って、先生が田植えの仕方を説明します。
子どもたちは一言ももらさないよう耳をかたむけています。

岩永さん手作りの資料には「タネの仕組み」や「イネの一生」などたくさんありますが、「この気持ちが一番大事」と岩永さんは言います。

しっかり学んだ後、5年生が代掻きをした水田で田植えがスタートです。

教えられたとおり3本の指でつかみ、苗を差し込みます。

みんなで揃って1列ずつさがり、また植えていきます。

足跡が残らないようにならして…。

丁寧に大事に大事に。

時には足がぬけなくなっちゃいます。

地元の方々、お父さんお母さん育友会の方々の協力なしではできません。

岩永さんと同じくらい前から協力している町田さん。
この日は、子どもたちへのご褒美に準備してあったトウモロコシを茹でるため火をおこしながら、優しい目で子どもたちの頑張りを眺めていました。

1列1列みんなで植え続け、そろそろ終わりに近づきました。
後ろには島鉄も走っています。
最後まで集中して植えよう!

どろんこになった足と手を用水路で洗います。
まっくろになった手。がんばった証拠です!

大塚小学校 松本寛子校長先生
「地域の産業が農業なので農業体験をその中でも稲作の体験をさせていきたい。子どもたちにこの体験を通して勤労の大切さ、自然に関わることの大切さなどを感じ学んでほしい。」

岩永孝義さん
「子どもたちが体験して感じたこと、昔は田植えがもっと大変だった、きつかったのだと分かった事も、これからの学習に繋がっていくのだと思います。」

毎日、田の様子を見に行けない5年生の子どもたちは、学校でバケツ稲作りをして観察を続けています。
夏休みには草取り、かかしや看板づくりなど1年を通して学習していきます。

できたお米は、かまどめし(エビめし)として振る舞われます。楽しみですね!

Asami Sakai

Asami Sakai

島原半島のことを撮ったり書いたり見つけたり。

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