口之津海上技術学校の緊急脱出訓練!

教育

2023年9月8日、口之津海上技術学校のサバイバル訓練(緊急脱出訓練)が行われました。

海上での非常事態に対応できるよう国際条約(STCW条約)で定められている基本訓練(生存)に基づき、船外脱出を習熟するこのサバイバル訓練。例年7月に行われていますが、今年は台風接近のため時期を延期しての実施となりました。

訓練に参加したのは1年から3年までの生徒69名(全校生徒70名)。しっかり体操をして準備を行い訓練に挑みます。

練習船「口洋丸」が訓練海域に到着して錨を下ろしました。レーダーマストには、校旗の他に国際信号旗の「UY」(右側/赤白=U、黄赤=Y)を掲揚します。
※UY=私は演習中である。私を避けられたい

カッターで移動してきた生徒たちは口洋丸に乗り込み、事前に海水を浴びて体を慣らしておきます。

船から海へと飛び込む前に、担当教員からしっかり説明を受けます。
1.水面確認「水面よし」
2.片手で鼻を抑え、もう片方の手でライフジャケットの首のところをしっかり抑える
3.笛の音とともに1歩前に出て飛びこむ(ジャンプしない)

いざ飛び込み開始!

口洋丸のコンパスデッキから海面まで約3mの高さからの飛び込みは、なかなか勇気のいるものです。

着水したら水中姿勢(足を組んで体温を逃がさないような姿勢)になり、ライフラインをつたって進み救命艇でもあるカッターに乗り込むまでが訓練です。

3年生、2年生と続き、最後は全員が初めての挑戦となる1年生の番。担当の川口先生からは「飛び込みは最後の手段。船が一番安全なので、このまま残っていたら船が沈むという時に船長の指示があってから船外脱出する、ということを絶対に忘れずに!」と説明を受けます。

3年生のお手本を見て、飛び込み訓練開始!

キラキラ光る水面に向かって1歩前へ!
気持ち良さそうですが、いざという時にも冷静に命を守るための訓練です。

サバイバル訓練が無事終わり、学校へ帰港。口洋丸では3年生が船橋班、甲板班、機関班に分かれて海上実習を行いながら学校へと向かいます。

口之津海上技術学校には敷地内に艇庫があり、小型舟艇の上架・下架を行うことができるクレーンが設置してあるので、普段使わないカッターなどは、訓練後上架して、綺麗に海水を洗い流す洗浄作業を行うことができるのです。

緊急事態に備えた心構えを学んだ生徒の皆さん。今後も海技士免許取得のために頑張ってください!



\感想を聞いてみた/

1年 坂口剛 さん(川棚町出身)
「初めての飛び込みで緊張した。1歩踏み出すのが難しく、海の中に入ってから時間が長く感じた。来年は怖がらず綺麗な姿勢で飛び込みたい。」

3年 津田彩吹さん(佐賀県出身)
「飛び込んだ後、救命ボートに乗り込むのが大変だった。この学校で最後の訓練だと思うと少しさみしかった。将来は海洋調査船の航海士になるのが目標なので頑張っていきたい。」

 訓練を担当した川口教員
「飛び込む前は例年より怖がる生徒も多かったが、しっかり飛び込むこともできて楽しむ姿も見ることができた。船員としての誇りを持って働くことができるように、知識と技術をしっかりと身につけて行って欲しい」


※過去の記事はコチラ↓
今、海の仕事が熱い!航海士や機関士、船で働くプロを育てる「独立行政法人海技教育機構 国立口之津海上技術学校」

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Asami Sakai

Asami Sakai

島原半島のことを撮ったり書いたり見つけたり。

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