南島原市に移住してもうすぐ2年目。天草陶石を使って美しい陶器を制作している陶芸家sayoさんにお話を聞いてました♪
南島原市南有馬町にある古民家をリフォームして開かれ陶芸教室「咲草(sakusa)」。
北海道出身のsayoさんが工房・作品展示として使っているのは築80年ほど経つ風情ある佇まいの古民家。「移住してたくさんの人に出会い、たくさんの優しさを感じた」とsayoさん。現在は地元自治会にも入り近所のみなさんとの交流が自然と生まれ「採れたて野菜を持ってきてくれることもあるんです」と笑顔で話してくれます。
大学時代に陶芸を始めたsayoさんは、沖縄に移住してシーサーを作る工房で陶芸を続けていました。楽しい日々の中でも「もう一度基礎から学び直したい」という強い想いもあり、日本一の陶器産地である岐阜県多治見市の学校で学びながら知識を身につけたそうです。
\長崎に出会う/
移住先を探し始めた頃、長崎に出会うsayoさん。はじめは本州で移住先を探していましたが長崎に旅行に来た時「印象がすごく良くて好きだなと思った」とインスピレーションを感じたそうです。初めて南島原に来た時に穏やかな空気感に居心地の良さを感じて、南島原移住を決意。空気感や北海道と南島原を4回行き来して家探しをしている中で、現在の家との縁ができ無事に移住が完了。
南島原での生活は「不便な土地柄だからこそ残っている良さを南島原に感じる」「ありのままの自然の光と景色」に包まれる毎日。この場所で見上げる空や風、薄いピンク色に染まる夕暮れ時などがとても美しく、やわらかく、sayoさんの心を癒してくれます。
大学時代に陶芸に出会ったsayoさんですが、「初めて土を触った時にすごく自分にフィットしたように感じた」「人と比べて上手い下手ではなく、自分の中でこれが得意だなと感じた」と当時を振り返ります。その後も他の仕事に関わったり沖縄へ行ったり紆余曲折ありましたが、自分の中での陶芸をしたいという熱い想いが、時間が経つにつれて静かに淡々と「焼き物と向き合う気持ち」に変わり、居場所ができた今、やっと焼き物に集中できるようになったと話します。
作品を焼き上げるための灯油窯。周りにはsayoさんの作品や教室にきた生徒の作品が並んでいます。
こちらは表現できる色の試作品。試行錯誤を重ね、自分の表現したい作品づくりを続けています。
sayoさんが制作した天草陶石でできた磁器の湯のみ。冷たいお茶がさらにキンキンに冷えていてビックリ!
「この土地に移住した自分が感じた自然や光、色彩に感じたことを作品に表現していきたい」とsayoさん。
自分の中にあるものを自問自答しながら創りだされる陶芸というものづくり。
どんどんカタチを変えていく陶芸。即興的な感じで作っているイメージですが、何度もトライアンドエラーを繰り返し経験と予測で作品が生まれて行きます。
\陶芸教室/
外から来た自分が感じたこの地の豊かさを訪れる方々と共有し共にものづくりを楽しむ場にしたいと、教室では和気あいあいとおしゃべりも弾み、和やかな雰囲気です。
教室にきた生徒の皆さんの作品。この皿を使ってなんの料理をしよう、なにも飲もう、考えるだけで楽しそう。
青みがかった淡い空の色や、柔らかな夕焼け、雨上がりの緑が潤む木々の風景。それらを感じ取ったままの色彩が、sayoさんの作品に命を吹き込んでいます。
【陶芸教室 咲草(sakusa)/sayo】
南島原市南有馬町
※詳しくは予約後DMにてご連絡
10:00~17:00
Instagram @tougei.sayo
オンライン
Instagram @saku.39394