〜ピカピカがっこうでチャレンジできる環境づくり〜「しマイスター」第20弾(学校講師・筆文字書家/岩村考治)

しマイスター

島原半島にいる匠の技を持つ職人をもっともっと地域の人にも知っていただこう!という企画。今回は、学校づくりプロシェクトの活動している岩村考治さんのご紹介です。

岩村考治さん
群馬県出身。東京学芸大学を卒業後、小中学校の教諭として10年勤務。南島原市の移住体験時に豊かな自然が広がる景色に感動した岩村さんは家族で移住を決意したそうです。移住後の現在も、小学校の非常勤講師として勤務する傍ら、筆文字書家、志体術(武術)インストラクター・マヤ暦ライフアドバイザーなど幅広い活動を行なっています。

もともと書道は苦手と感じていた岩村さんですが、「自由な発想で楽しむことができる筆文字」の世界を知り、書と向き合えるようになり筆を持ち始めたそうです。型にはまらず自由に言葉を書く。筆文字だから伝わる言葉、筆文字だから感じる言葉など、文字のもつ魅力を多くの人に広める活動をしています。

子どもたちに「やりたいことを実現する力」をつけて欲しいという思いで、岩村さんが今年から始めた「ピカピカがっこう」。まずは、子どもたちにとって安心安全な場所であること。初めて参加する子どもたちとも目線を合わせ、急かすことなくゆっくり語りかけます。

【ピカピカがっこう】
「全ての子どもたちに、やりたいことを実現できる力を」を目標に活動している学校
・子どもたちにとって「安心安全」な場所であること
・自分たちで決めて自分たちでやりきる「主体性」を育てる場所であること
を大切にし、勉強と遊びの境目もカリキュラムもなく、自分たちの行動を自分たちで決めて実行する場となっています。基本毎週日曜日に開催(夏休みは平日に開催)。

毎回、始まりのミーティング。その日にすること、したいことをみんなで話し合います。

「ボール遊びをしたい。」という意見を聞き、みんなで相談。「これは好き?これはできない?じゃあ、こうしよう。」と、子ども同士のアイデアを出し合い、行動に移します。その間も、岩村さんは穏やかに見守り、子どもたちの意見を促します。

活動の最後はまとめの時間。今日できたこと、直した方がいいこと、できなかったことなどを話します。印象的だったのは、岩村さんが直した方がいいことで発言した「こまったらルールを変えること」。「こうしないといけない」ということにとらわれず柔軟な発想で考えていこう、とアドバイスをします。

通うようになった子どもたちは、自分の意見が言えなかった子が言えるようになったり、みんなで楽しむことを考えるようになってきたりと変化が見えてきたそうです。

「やりたいことを実現させる大人になる」ということを大きな目標に向かって、「今後も活動の場を広げて行きたい。」と語る岩村さん。

「これがしたい!」「じゃあどうする?」と、自分たちの行動を自分たちで決めていく「主体性」に特化した場。思い切りチャレンジすることができる環境づくりを続けて行きます。

【ピカピカがっこう】
〒859-2123
南島原市有家町原尾926-2
TEL 090-5198-5310
WEB https://pikapikaschool.com
対象 小学生〜高校生(未就学児は要相談)
開催日 毎週日曜日
参加費 1日2,500円(体験1日500円)
facebook @koji.iwamura.54
Instagram @pikapikaschool


Asami Sakai

Asami Sakai

島原半島のことを撮ったり書いたり見つけたり。

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