2023年10月15日、島原城天守閣を背に「しまばらガマダス阿波踊り大会」が開催。秋晴れの日、太鼓や鐘の音が響き渡ります。
平成4年の雲仙普賢岳噴火災害の真っただ中、阿南市の商工会議所のみなさんが灰が降って毎日外で遊べない島原の子どもたちを徳島に招待。その時、阿南市役所の玄関で阿南ささゆり連の迫力ある踊りを初めて見ることができたそうです。その年の10月に島原で初めて阿波踊りが披露されました。
「気持ちが沈んでいた人々に力を与えてくれた」そんな阿波踊りの素晴らしさを伝えていきたいと、平成6年に「島原不知火連」が結成。平成8年からしまばらガマダス阿波踊り大会を開催。今年で26回目を迎えました。今年は、地元の「島原不知火連」を合わせ5チームが参加。
司会を務める島原不知火連の廣瀬さんが、軽快なトークで会場を和ませます。
阿波踊りでは踊る人のことを「天水」と言い、「踊りと天からの水さえあれば生きていける人」という意味があるそうです。有名な「踊るあほうに見るあほう、同じあほうなら踊らにゃそんそん」という名台詞にもあるように、見るだけではなく一緒になって踊るとより楽しい阿波踊りの祭がスタート!
トップバッターは、阿波踊りのルーツと言われている天草ハイヤ「天草南風凛風会」。伝統継承や後継者の育成の意味も込め小・中学生の運動会などでも踊りを披露しています。
高音で力強いハイヤ節の歌と軽快な演奏に合わせ、ついつい踊りだしたくなるようなキレのある踊りが特徴です。歌う2人は高校の郷土芸能部の先輩後輩で、息のあったハイヤ節!
西海市と鳴門のうずしおを重ねて交流を深め阿波踊りを習ってきた歴史を持つ「西海うずうず連」。鳴門の歴史にもあるクラシック曲の第九がゆっくりとしたリズムで奏でられます。
リズムはだんだんと早くなり、勢いのある男踊りと女踊りが披露されます。
北原白秋生誕の地である柳川で活動を行っている「柳川むつごろう連」は、名曲「思い出」の音楽に乗せて踊りスタート!
しなやかな女踊りと、粋な男法被と女法被の皆さん。
「ヤットヤット、ヤットサー」
大阪支部もあるそうです!熱い団結力を見せる阿波踊りを見せてくれました。
地元の阿波踊りチーム「島原不知火連」
つま先立は軽やかに指先までしなやかな女踊り。
廣瀬連長の迫力ある踊りは今年も健在!
力強さとともに楽しそうに踊っている姿が印象的です。
子どもたちの登場に観客からも笑顔がこぼれ愛くるしい姿に拍手が沸き起こります。
島原城をバックに踊りで表現。全身をたくさん動かす阿波踊りは、エクササイズにもなるそうですよ♪
曲に合わせて華麗に舞う踊り子たちに、会場は大きな拍手で包まれます。
本番前には、自分から練習をする熱心さの子どもたち。これからの成長が楽しみですね!
昨年、ささゆり連が島原で初めて阿波踊りを披露してから30年という節目の年を迎えた「阿南ささゆり連」。
島原阿波踊りのルーツ阿波踊りを、絶えず笑顔で踊ります!
阿波踊りをリードする鳴り物は、全て生演奏。「鉦」「大太鼓」「締太鼓」「鼓」「笛」「三味線」の6種類で、阿波踊りのテンションをさらに盛り上げる!
最後にもう1度「天草南風凛風会」の登場です。
南風が吹くと海がシケて漁に出れなくなった漁師を女性が宴席でもてなしたのが始まりと言われ、宴席の思い出を唄にし北前船で全国の各港へ伝わったハイヤ節。今度は棒を使った勢いのある踊りを披露。
天水賞は、今大会の男性最高年齢者である島原不知火連福岡支部の一番年長の井手渕さん。
井手渕さんとのジャンケン大会♪
大盛り上がりの勝者には、徳島名物のラーメンや、すだちジュースがプレゼント♡
26回目のしまばらガマダス阿波踊り大会は無事終了。
来年は築城400年の島原城での阿波踊りとなります。乞うご期待!
島原不知火連では、新しいメンバーを随時募集中!
毎週火曜19:30〜杉谷公民館で練習を行なっています。
【お問い合わせ】
島原不知火連
facebook @shimabarashiranuiren
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島原市下川尻町7989-2
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