639件の応募作品の中から31件の優秀賞(出願支援対象)の1つに選ばれた電気電子科2年永友優さんにインタビューしてみた!
Q.デザインパテントコンテストってなに?
文部科学省、特許庁、日本弁理士会及び独立行政法人工業所有権情報・研修館共済で開催される「パテントコンテスト・デザインパテントコンテスト」は、全国の高校生、高等専門学校生や大学生等が自ら考え出した発明や意匠デザインを応募し、優秀な応募作品を表彰するコンテスト。
令和4年度デザインパテントコンテストでは、639件の応募作品の中から31件が優秀賞(出願支援対象)に選ばれました。優秀賞として表彰された作品は、特許などの出願支援対象となり、日本弁理士会の指導・支援を受け、特許庁への出願を行なっていくそうです。
島原工業高校では、毎年多くの生徒がパテントコンテスト・デザインパテントコンテストに作品を応募しています。過去に受賞した作品には、実際に特許権・意匠権を取得することができた作品も。今回の受賞で、島原工業高校では5年連続の受賞となります。すごい!
今回、みごと優秀賞を受賞した電気電子科2年永友優さん。
島原工業高校では、電気電子科の知的財産権を学ぶ授業の一環で出品作品を考えています。
\日常の困ったを解決!/
大家族の永友さん。たくさんの1つの歯ブラシをまとめて立てると同じ高さでブラシ同士がくっついてしまう毎朝の日常からアイデアが生まれました。この形では誰かが感染すると他の家族にも感染してしまうので、どうにか衛生的にできないかとこのブラシ立てを考えつきました。いろいろな感染症が流行っている今の時期ならではの発想ですね。
「歯ブラシスタンド」
\想像した通り出来上がりました!/
永友さんがまず参考にしたのは雛人形飾り。雛壇は後ろの列ほど高くなるようになっているので「これだ!」と閃いたそうです。次に、かさばらない事を考慮し参考にしたのは傘立て。さまざまな利点を組み合わせることで省スペースの歯ブラシスタンドが完成!
デザインと実用性を兼ねたこのスタンドですが、ある程度の形が決まった後も3Dプリントで試作品をいくつも作り、試行錯誤の結果、重さ・高さのバランスのとれた今の形に決まりました。
優秀賞を受賞後は、弁理士の指導のもと特許庁への出願から特許権または意匠権取得までの手続をすることができます。取得後は、個人の所有権となるそうです。現在出願したばかりなので、早くても半年、遅くても1年以内に権利を取得となります。
将来は、ソフトウェア関連の進路を考えている永友さん。「地元企業や行政と連携して商品化までできたら嬉しい」と笑顔で話してくれました。
【長崎県立島原工業高校】
〒855-0073
島原市本光寺町4353番地
TEL 0957-62-2768
Web http://shimabara-th.ed.jp
Twitter @shimabara_tech