工場潜入!島原にいるスゴイ人「しマイスター」第6弾

しマイスター

何を作っているでしょう?ネット初公開の工場に潜入!
島原半島にいる匠の技持つ職人をもっともっと地域の方に知って頂こう!というこの企画。
今回は、プラスナイロン株式会社の本社で商品開発に携わっている山中進矢さんを訪ねました。

島原市有明町にあるプラスナイロン株式会社の本社の工場内の様子です。
ここでは“ある物”の生産を行っています。
“ある物”とは何だと思いますか?
考えながら読んでみてください♪

第一編立室にあるこの特殊な機械はイタリア製のもの。

細〜い糸が何本も交錯していてなんだかスゴイです。
この複雑で大きな機械がズラッと並び、ひとつひとつの部品がまるで意思を持っているかのように精密な動きを繰り返してしています。

下の方では何かが編みあがっています。ここで商品の原型がほぼ作られるようです。

第二編立室にあるこの同じような機械はドイツ製のもの。
先程のとは種類が違い、 医療用の“ある物”の原型を作る機械です。
撮影NGの種類があり、この機械だけ特別に撮影許可をもらいました。

この“編立”を行うとき、編立生産課の開発担当である山中進矢さんが最も力を発揮します。

機械はコンピュータ制御が主流です。プログラムを入力すると、その通りに機械が動いてくれます。

機械は動いてくれますが、その機械が動くための緻密なプログラムを作るのが山中さんのお仕事のひとつです。
商品のターゲットを細分化し分析、マーケットのニーズに合わせた設定を組みます。
それは職人技と言えるほど細かい作業になります。

原型が完成しました!

次は、LC生産行程です。
手作業で機械に2つの原型を差し込みます。
機械がペアクロージング、トゥクロージング、ラインクロージングという作業を行い、ふたつの原型をくっつけたり先っぽを縫ったりしてくれます。

ここでも機械は、意思を持っているかのような動きで、前後、左右、斜めと衝突することなく同じ動きを繰り返します。

次は染色加工です。
ナイロン専用の染料を入れた大きい鍋のような機械にいれ、商品を染めていきます。

ここでは染色のプロの方達が力を発揮します。
コストを考えながら、いい色を出します。

それぞれの色に染まった商品を脱水したあとは、セット検査生産課で110℃に熱した機械に商品をセットし、アイロンと同じ原理で生地を整え、同時に商品の検査を行います。

プラスナイロンの生産性の高さは、従業員さんの素早い動きの賜物でもあるようです。

商品が完成しました!
“ある物”の答えは、ストッキングでした。

プラスナイロン株式会社は、ストッキング、タイツ類(医療用も含む)の開発から生産・販売を一貫して行う会社です。

完成したストッキングを、自動包装機を使用し見事な手さばきで梱包していきます。
1日に作られるストッキングの数は、島原市の本社工場では1万8千足!(愛野工場はなんと3万8千足!)

高精度の検針機で、混入した折れ針などの人体にけがを負わせる物が混入していないかチェックを行います。
検査した商品としてない商品が誤って入れ替わったりしないように検針前後の部屋はガラスで区切られています。
このような生産技術・システムで世界的にも高機能のストッキングが世に生まれているというわけです。

※プラスナイロンが生産した商品は、Jクオリティ(素材、染色整理加工、縫製を全て国内で行った純正な国産商品/消費者が安心して購入できる、完成度の高い、そして作り手の深いこだわりが体現された商品)に認証されました。


ーーー現場を経験してこその商品づくり

山中さんは、もともとプラスナイロン株式会社の現場で働いていました。
そして、ナイロン製品の扱いを知識のみならず直感的に知るようになり、商品開発に携わるようになりました。
求められた商品を開発するために、角度、着圧などを考えて数値化する“編むプロ”です。

「値段で勝負するのではなく機能性や品質で勝負しています。現場の女性の意見も参考にしながら綿密な検討を繰り返し、痒いところに手が届くような商品を作りたい。
それと、ときどき高校生の実習生が体験に来ることがあります。
島原半島にこういった仕事があることを知ってもらいたい。」と語りました。

【プラスナイロン 本社】
〒859-1415 島原市有明町大三東戊761
TEL.0957-68-1188
FAX.0957-65-9000

【プラスナイロン 愛野 工場】
〒854-0302 雲仙市愛野町乙2-11
TEL.0957-36-0130
FAX.0957-27-5001

【プラスナイロン 東京営業所】
〒111-0053東京都台東区浅草橋1-9-16 日東ビル4階
TEL.03-5822-2881
FAX.03-5822-2882

【プラスナイロン 大阪営業所】
〒550-0005 大阪府大阪市西区西本町1-7-19 ワイダ本町ビル9階
TEL.06-6567-8931
FAX.06-6567-8932

—社長方針—
成長を続ける上で大切なことは、常に顧客から見た価値ある物づくりをめざし、商品を通じ信頼を得るメーカーであり続けることです。
地域に対しては、誠実さこそなにものより勝るをモットーとして貢献したい。
社会状勢が著しく変化する中で取り残されないためにも、全社員とともに積極的に取り組んでまいります。ーープラスナイロンWEBサイトより抜粋


Juri Kawasaki

Juri Kawasaki

広告系グラフィックデザイナー/WEBデザイナーです。

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