子は泣き、大人は思わず笑みこぼれる祭り、赤ちゃんの土俵入りが雲仙市国見町土黒の八幡神社で行われました。
毎年恒例の国見町で行われる“赤ちゃんの土俵入り”とは、風除祭に合わせた奉納相撲で、赤ちゃんの健やかな成長を願い、地元力士に抱かれて土俵入りをする伝統行事です。
約380年前から続けられています。
今年は、県内外の赤ちゃん約40人が土俵入りに参加しました。
男の子が多かった赤ちゃん相撲ですが、年々、女の子の参加も増えています。
中には、むにゃむにゃとねんねしたまんま土俵入りする赤ちゃんも。
地に足を着けるのは、人間に産まれ、初めて2本の足で土を踏みしめるという意味があります。
ねんねしていた赤ちゃん。
足に土の感触を感じたからでしょうか。力強く泣きました。
他にも顔をくしゃっとして泣く男の子や、 お口を大きくあけて元気に声を上げる子、キョトンとしているマイペースな子、など様々な反応をする赤ちゃんに、会場の住民達はみんな笑顔でした。
泣いた方が勝ち、という話をよく聞きますが、八幡神社の赤ちゃん相撲はどちらが勝ちということはなく、健康や成長を祈る祭りです。
各々の家族が、工夫を凝らし作った名前入りの化粧まわしにも注目です。
以下、赤ちゃん達の様子をご覧下さい。
1番!とポースをとる猛者もいました。
赤ちゃん達の産まれて初めての経験に、様々な反応を見ることができました。
餅まきでは大人も拾うのを頑張りました。
今回の取材にあたってお話を聞かせてくれた八幡神社宮司の岑幸暁さん。
赤ちゃんの土俵入りのような祭りが伝統として伝わるこの土地は豊かだと語りました。
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