2016年はくにみ幼稚園が「お下り」に初参加!
雲仙市国見町の温泉神社に伝わる豊作祈願、「風除祭」が8月27日から始まりました。
風除祭とは・・・
「風」を「除」けるように祈るお祭りです。
二百十日(立春を起算日として210日目)と呼ばれる台風の厄日の前に、海に入り禊をすることで氏神様を清め、新しい力で台風から作物を守ってもらえるようにお祈りするお祭りです。
およそ300年も前から続いています。
多比良小学校・くにみ幼稚園(年長)のこどもたち
国見町多比良温泉神社にて
今回の風除祭では、地元の子どもたちや氏子らおよそ200人が参加しました。
温泉神社近くにあるくにみ幼稚園の園児らは毎年見学に来ていましたが、行列に参加するのは今年が初めてでした。
行列の先頭を歩く氏子。
笛の音が流れ、厳かな雰囲気です。
氏神様は、「神馬(しんめ)」という赤たすきに赤いふんどしの男たちが引く馬に乗って、この温泉神社からお旅所という仮のお社を目指します。
御神輿とは、普段は神社にいる氏神様が御旅所へ渡御するに当たって一時的に鎮まるとされる輿です。
多比良地区の風除祭では、御神輿の下をくぐるとご利益があるとされています。
見学をしていた園児もみんな御神輿の下をくぐり、豊作、健康を祈ります。
子どもみこしを引く多比良小学校の子ども達。
「千歳楽(せんざいらく)!万歳楽(まんざいらく)!」と声を張り上げ、練り歩きます。
最後尾を付いて歩くくにみ幼稚園の年長さん達も、声の大きさでは負けていません。
大きな大きな声で、「せんざいらー!まんざいらー!」と声を上げます。
道端で見守る親や、知り合いに手を振りながら、堂々と歩きました。
その子ども達の前を練り歩くのが「馬練り」です。
馬の左右に手綱を持った赤いふんどしの男達がユーモアある舞いを披露します。
お神酒を飲みながら練り歩くのですが、躍動感は衰えません。
観衆からは「もう一回!」の声が飛び交い、笑いと拍手が起きていました。
本神輿も独特の動きをしてみせます。
行列は、海沿いにある御旅所まで約5km続きます。
くにみ幼稚園の年長さんたちの子どもみこしはここまで。
あとは、小学生のお兄ちゃんお姉ちゃん達におまかせです。
温泉神社宮司の植木さんのお話を熱心に聞く子ども達。
風除祭を行う理由や、作物の大切さなどを教えられました。
「ありがとうございました!」と元気いっぱいにお礼をいいました。
こうした地域の伝統ある祭事に参加することは、園児達にとって意義ある体験だったことでしょう。
今回の取材にあたってお話を聞かせてくれたお二人
(左)温泉神社宮司の植木貴信さん
(右)認定こども園「くにみ子ども園」の園長先生、吉田稔さん
くにみ子ども園WEBサイトhttp://www.kunimikodomoen.jp/
風除祭のアプリ未掲載の画像をしましまのInstagramでご覧いただけます!
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