2025年2月の全九州高校新人選手権で3位入賞。全国大会入賞に挑む島原高校レスリング部の紹介です。

1965年から続く島原高校レスリングは、創部50年以上の伝統あるチーム。新年度を迎えた4月、部員は、選手・マネージャー合わせ1年生3名・2年生6名・3年生5名の14名が所属しています。

歴史を物語る歴代部員の木札。

道場には、強い意志を持ってどんな困難や苦労にも屈せずに立ち向かう「ふ撓ふ屈」の文字が掲げられ、部員たちの士気を高めています。


©︎島原高校レスリング部
令和6年度全国高等学校総合体育大会レスリング競技大会三笠宮賜牌第71回全国高等学校レスリング選手権大会の様子。長崎県高校総体では、チーム一丸となって3年ぶり36回目の団体優勝を果たし、インターハイへの出場を決めました。
\先輩たちの背中を追って/

©︎島原高校レスリング部
2025年2月1日~2日、島原復興アリーナで開催された全九州高校レスリング新人選手権大会において、9年ぶりに団体戦で3位入賞を果たし、全国高等学校選抜レスリング大会(2025年3月27日~29日、新潟市東総合スポーツセンター)への切符を掴んだ島原高校レスリング部。
本戦に向けた練習に励む2月末、道場では真剣に練習に取り組む選手たちの姿があり、互いに掛け合う力強い声が響きます。


レスリングは、マットの上で1対1で組み合い、技によって相手の両肩をマットにつけることで勝敗を決める格闘技。前転・後転・ブリッジ・ローリングなど、レスリングに必要な動きを身につけます。



柔軟性を高めるストレッチや体幹トレーニングなど、地道なトレーニングを時間をかけて、怪我をしない体づくりを心がけています。

「体がぶれない強さ」や「ひっくり返されない安定感」がとても重要です。

練習に顔を出していた3年生の先輩たち。この日は(左)本村凉乃助さんと(右)小川大和さんの2人が練習に参加していました。本村さんは令和6年度長崎県高校総体60㎏級優勝、小川さんは、U17世界選手権51kg級優勝・令和6年度インターハイ55kg優勝の経験を持つ頼もしい先輩たち。
今後の目標を聞いてみた!
本村さん→全日本インカレで入賞!
小川さん→オリンピックで優勝!
将来的には、教員や小さい子たちに教えてレスリングの競技人口を増やしていきたいと、レスリングに対する想いを話してくれました。

卒業の日まで後わずかの2月。春には大学へ進学してしまう先輩たちと一緒にマットに立ち、基本の技を何度も繰り返し練習。経験豊富な先輩たちから、直接技やコツを教えてもらえるのは、後輩たちにとっても大きな強みに。

レスリング経験者と初心者が混在する部員を指導するのは、OBでもある伊藤優監督。「人として成長してほしい」という想いを込め、相手へのリスペクトを大切に指導を行っています。


伊藤監督の的確な指導は、1年生の時から3年間一緒に過ごした本村さんと小川さんからも「実技的なこともメンタル面でも成長させてもらった」「礼儀やマナーを教えてもらった」と、部員たちからも厚い信頼を寄せられています。

「強くなるためには成功体験を積み重ねていくことが大切です。そのためには、基礎練習をしっかりと続けることが重要」と話す伊藤監督。「初心者からメダリストまでいるので、一人ひとりのレベルに合った指導を心がけています。個人のステップを着実に重ね、少しずつでも結果が出て「あの選手のようになりたい」と目標に向かって上達してほしい」と願っています。

副顧問の内田守文先生は、部員一人ひとりを温かく見守り、いつも優しく声をかけてくれる存在です。
マネージャーの2人も、「マネージャーの仕事についていろいろとアドバイスをしてくれるので、心強いです」と話してくれました。

マネージャーの金子さんと岡本さん
選手たちは体重管理も大切。毎日の気づきや選手の体重などを記録したり、プロテインやスポーツドリンク作りなど選手のサポート、チーム全体を支えています。練習後に食べるおにぎりも2人で作ります。意外と塩コショウおにぎりが人気!「選手たちとの距離が近く、対等な関係でとっても仲がいい」「1人1人個性が強くてよく歌ったりとっても賑やか」とチームの雰囲気を教えてくれました。









練習後半。基礎練習をしっかり確認した後は、実践形式で組み合い対戦を行います。

普段はふだんは和気あいあいとした雰囲気で笑い声が響く明るい部員たちも、マットに立つと空気は一変。実戦練習では互いに本気の勝負を繰り広げます。



レスリングの試合は、まさに一瞬の攻防。さっきまで優位に見えた選手が、一つの動きであっという間に体勢をひっくり返され、マットの上では、常に緊張感が漂っています。










技が決まる瞬間のスピード感や、緊張感の中で読み合う駆け引きが、レスリングの面白さ。監督からもらったアドバイスを思い出し、勝利につなげることができる場面も見られ、また一つ成功体験が蓄えられます。「やらされている感じだけではなく、どうしてその動きになるのかしっかり考えて『やるかやられるか』という勝負事を楽しんでほしいと伊藤監督。

マットに立つのは一人でも、背中には仲間の声がある!
\最後にもうひと頑張り/


集中力と体力を使い切ったそのあとでも、レスリング部では最後にもうひと頑張り!
補強運動や体幹トレーニングなど、勝つための土台づくりを大切にしています。

ハードな練習の中にも達成感があり、仲間と支え合いながら乗り越えていく楽しさ。きついけど、なぜか楽しい。そんな雰囲気がこのチームにはあります。

練習が終わると姿勢や呼吸を整え、礼で終わります。

キャプテン稲本康紀さん・城田健太さん ・林田力丸さん
「キャプテンを引き継ぎ、悩んだ時に小川先輩に相談する時があった」と振り返る稲本さん。「普段一緒にふざけているけど、レスリングになると一生懸命向き合う姿勢を見習ってチームを盛り上げていきたい」と、意気込みを語ってくれました。
目標は、全国大会で団体で入賞!個人戦でも必ず全国への切符を掴み取る!

受け継いだ伝統と挑戦。先輩から後輩へのバトン。
先輩たちの力強い背中を追いかけながら、自分たちのチームを作り上げていく。彼らの成長と活躍が楽しな島原高校レスリング部にこれからも注目です。
選手・マネージャー新入部員募集中♪
//
部員たちの様子も発信中
\\
【長崎県立島原高等学校】
〒855-0036
島原市城内2丁目1130
TEL 0957-63-7100
レスリング部
Instagram @shimakou__.wrestling

