島原の港町に生まれたカフェ。
潮風に吹かれ、ふと時間がゆっくり流れ出すのを感じる町。そんな島原の、かつて海の玄関口としてにぎわった港町に、2025年7月21日、新しいカフェが誕生しました。

国道251号線から海沿いに入った通りに佇む「Cafe OLLA」は、新鮮な魚料理で知られる平野鮮魚のすぐ近くにあります。

「Only Lovers Left Alive」——大好きな映画のタイトルの頭文字を重ねた「OLLA」という名には、「愛おしい時間、美しい風景、大切な人々とともに過ごす場所でありたい」というオーナーの想いが込められています。


内装は、中世ヨーロッパを思わせるクラシカルな雰囲気。落ち着きと優雅さが共存するその空間には、アンティークの椅子やランプが置かれ「隠れ家」のような空気が流れます。古い木壁や、かつてのフェリー乗り場だった頃の造形物も残されており、過去と現在が静かに共鳴。


店内でも特にこだわったのが、存在感のある特製カウンター。レトロな雰囲気をまといながらも、一つひとつ丁寧に仕上げられた天板には、繊細な模様が施されており、角度によって表情を変える美しさが魅力です。

ヨーロッパの古い街角を思わせる落ち着いた雰囲気の販売フロアで、ゆっくり腰を下ろして。

東京で暮らしていたオーナーの髙野内理加さんが、地元・島原にUターンして開いたカフェ。「昔を懐かしむおじいちゃんおばあちゃんから、元気な子どもたちまで。幅広い年代の方が声をかけてくれるんです」と、楽しそうに笑いながら話してくれました。気取らない雰囲気と話しやすさが魅力の理加さん。そんな人柄に惹かれて、気軽に訪れる常連さんも少なくありません。

昭和30年頃には、フェリーの出航と入港で活気に満ちていた内港。カフェの場所はフェリーやバス乗り場として多くの人で賑わっていた場所だそうです。


当時の面影が感じられるところも探してほしい。

カフェでは、コーヒーやスイーツだけでなくビールも充実。バドワイザーやコロナ、ギネス、そしてフルーティーなリンデマン・ピーチなど、ちょっと一杯楽しめるセレクション。


COFFEE
ハンドドリップ/ICE ¥600(税込)
ハンドドリップで淹れるコーヒーを提供。FUGLEN TOKYOさんの豆を使用しています。浅煎りで酸味がある、フルーティーな味わいが特徴のアイスコーヒーは、毎日でも飽きない、スッキリとしたやさしい味。

ORIGINAL DRINK
抹茶ストロベリーミルク ¥600(税込)
もう一つのオススメは、理加さん自らが点てた抹茶が入った抹茶ストロベリーミルク。「祖母がよく作ってくれていた抹茶を楽しんでほしい」と理加さん。どこか懐かしく、心がほどけていくような一杯。

静かに広がる内海は、シャッターを切りたくなる風景に出会えます。

SWEETS
プリン ¥500(税込)
コーヒーにもピッタリの手作りスイーツ。中でも人気は、昔ながらのちょっと硬めのプリン。どこか昭和の喫茶店を思わせる、やさしくしっかりとした甘さ。

イベントスペースも兼ねた店内。長い年月を経て味わいを増した木の床や柱、そして静かに佇む古い窓枠。どこを見ても、その場所が歩んできた時間を感じることができます。

懐かしさと新しさがゆるやかに混ざり合う空間。かつてフェリーやバスの切符売り場だった頃の記憶を静かに呼び起こします。

レトロな椅子が静かに迎えてくれる店先。何気ない風景なのに、思わず写真に残したくなる。


カフェの一角に並べられた、理加さんのお父さんの若い頃の写真と、今も大切にしているバイクの愛用品。かつて風を切って走ったその記憶は、今もこの場所に息づいていて、バイク好きのお客さんたちが立ち寄るきっかけにもなっています。

オープン記念には、店名入りのオリジナル手拭いをプレゼント。
\8時 OPEN/

テイクアウトも人気で、近くに5台分の駐車場もあります。ちょっと寄り道をして、静かな海と、やさしい一杯に出会ってみませんか。
【cafe OLLA】
〒855-0822
島原市中組町272-1
Open 8:00〜18:00
不定休(Instagramにてお知らせ)
Instagram @olla_cafe_shimabara

