今年は、長崎大学海洋サークル「ISANA」メンバーと深江小学校の子どもたちが交流!
2023年6月19日、南島原市深江町船川海岸で「深江ブループロジェクト活動組織(吉田幸一郎代表)」のメンバーと、南島原市立深江小学校5年生31名によるアマモの種子採取が行われました。豊かな生態系をもたらすアマモの保全活動をご紹介です。
深江ブループロジェクト
1960年から1990年にかけて7割ものアマモ場が減少を危惧し、2009年にプロジェクトが発足。深江漁協、漁業者、地域住民、深江小・中学校がメンバーとなり、現在会員は482名。あさりの稚貝放流や清掃活動など、海の環境保全活動などの取り組みを行っています。「アマモすくすくプロジェクト」では、深江小学校の5年生と一緒に、アマモの種子採取やアマモ粘土製作、深江漁協で養殖している車エビや魚料理体験など活動を重ねています。
国・都道府県の研究機関や企業への藻場造成と磯焼け対策等のコンサルティングを行っている「合同会社 ECOS」(所長)安藤さんと「ISANA」のメンバー。「昨年はリモートでくることができなかったので、今年は一緒に参加できて嬉しい!」とアマモの種探しにウキウキ ♪
長崎大学・長崎県立大学・長崎総合科学大学の学生70名が在籍している長崎大学全学ダイビングサークル「ISANA」は、ダイビングを楽しむだけでなく、海藻類が減る磯焼けを防止しようと地元漁業者と協力してウニ駆除活動などを安藤さんと一緒に取り組んでいます。
昨年はオンライン交流でしたが、今年は実際に対面しての交流が実現。深江小学校5年生の子どもたちは、ISANAのメンバーからサークル活動の内容や海に関すること、また深江ブループロジェクトのメンバーからも海を守る活動についての説明を聞いたり、藻場について学ぶことができました。
海のこと以外にも大学生活にも関心のある子どもたちからは「好きな学食なんですか!?」など楽しい質問が飛び交う場面となったようです。
午後からは場所を深江町船川海岸に移して、深江ブループロジェクト代表の吉田さんの先導のもとアマモの種取りにLet’s Go!
濡れた石に乗らないように、はしゃぎすぎてケガをしないように慎重に水の中を進みます。
岩の上に生えているのはひじき。網を使って岩場の下も探してみよう!
海の生き物探しはサークルメンバーたちも夢中になっちゃう♡
まずは自分たちが楽しまないと!です。
教室の窓から見える深江の海。海の近くに住んでいても磯遊びなどをする機会が少ない子どもたちは、実際に海に入って磯観察を体感することで、豊な海の恵である海藻や海藻が育つ藻場の変化について学んでいきます。
アマモの種を見つけたよ!
左の写真は、深江漁協で5月ごろ採取され保管されているアマモの種子。細い葉の中に、ぷくっとした種子をみることができます。アマモは浅瀬に生育するイネ科の仲間で、水中で花を咲かせ種をつける植物です。お米のような形に子どもたちも食い入るように観察していました。
左)吉田さんが持っている左のビンには海水のみ、右にはアサリを入れて放置していると→
右)アサリが入っているビンの方は水が綺麗になってクリアに変化
水質浄化の働きを持つあさりの力に子どもたちもびっくり!
深江漁協ではアサリの養殖も行っています。みんなでアサリ掘りをしてみよう ♪
あさりの養殖場には網のネットが張ってあり、波に乗ってきた小さいアサリが網の中で大きく育っていきます。
少し掘るだけでどんどんアサリが出て来るので「持って帰りたーい」と子どもたち。もちろん養殖しているので持ち帰りは禁止ですが、潮干狩りシーズンを過ぎてからはお腹をこわすことがあるので食べない方がいいと教えてもらいました。
つるんとした見た目のツベタ貝(左)。アサリを食べてしまうので卵(右)は駆除しているそうです。
(左)穴を開けて食べられたアサリの貝殻。(真ん中・右)他にもネバネバの糸で絡ませるホトトギス貝。
\危険な生き物もいるから気をつけよう/
← なんて名前だろう、、??
ふるさとの自然豊かな海を学習できたかな ♪
ISANAメンバーとのお別れの時間。
海を環境保全と再生活動に取り組む深江ブループロジェクトの活動は、10月にはアマモの種まき、11月には元食文化を学ぶ魚料理教室など、年間を通して今後も続いていきます。
\アマモすくすくプロジェクト/
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