2024年3月13日、南島原市口之津町にある「独立行政法人海技教育機構 国立口之津海上技術学校」で、卒業証書授与式が行われました。
中学校を卒業した生徒に対し、3年間でタンカーや貨物船、フェリーなどの内航船船員を養成している口之津海上技術学校。長崎県内や熊本県をはじめ全国から生徒たちが集まります。2023年度の全校生徒は70名。
卒業証書授与式の行われる体育館。学校には県外ナンバーの車も続々と到着し、子どもたちの門出を祝う保護者の姿が見られました。
お世話になった先生や後輩たちと別れの時間。
日の丸とともに壇上に飾られた海技教育機構の赤いコンパスマークの校旗。
近年は新型コロナウイルス感染症の影響で行動制限されていましたが、今年度はコロナ渦前と同様に来賓や保護者も大勢参加。約150名が見守る中、式典が始まります。
2年9ヶ月の学校での学習に続き、1月から約2ヶ月間の大型練習船での航海訓練を終えた本科37期生22名が、1人ずつ壇上に上がり凛々しい姿で卒業証書授与。また、数名の成績優秀者には、賞状と商品も授与されました。
式辞では黒田学校長より「船員を目指してくれてありがとう。それぞれの海で、場所で、新しい仲間を互いに尊重しながら存在感のある船員として活躍し、海運界を盛り上げていって欲しい」と、励ましの言葉が贈られました。
「先輩方の夢に向かって一生懸命に頑張る姿に、強い意志を感じた。壁を乗り越える姿を見習い、自分たちも絶対に夢を叶えていきたい」と、在校生を代表して2年生の山本さんが送辞を述べました。
卒業生を代表して3年の黒田さんが「学校で過ごした3年間はさまざまな感情と向き合い、自分と見つめ合った日々だった。悩みを乗り越えようとする時、仲間や先生方、そして家族の存在に感謝している。私たちはこの3年間で、人は誰かを支え、同時に誰かに支えられ、その繰り返しだということを学んだ。在校生の皆さんには、体を鍛え、本を読み、知識を広げ、何気ない友達との時間さえも大切にして、正しいと思う道を歩んでほしい。」と、感謝の気持ちと後輩に向けてのエール、そして力強い決意を述べました。
全員で歌う校歌斉唱が、体育館に響きわたります。
長渕剛の「乾杯」をBGMに、卒業生全員で敬礼。
背筋を伸ばし、堂々とした姿勢で敬礼をする卒業生たち。
来賓、教職員、家族の前で「ありがとうございました!」と感謝の気持ちを込め、敬礼をしながら別れを告げ会場を後にします。
\最後のホームルーム /
担任の先生との最後の授業。
\最後の見送り/
(今年度は)生徒全員が過ごした寮生活。仲間との共同生活に別れを告げ、新たな一歩を踏み出します。
\伝統の帽子投げ/
最後に校舎の外で行われた、恒例の帽子投げ。卒業生全員で空高く帽子を投げ、お互いの門出を祝いました。
感謝を込めた固い握手。
\保護者の方の感想 /
「自分のことは自分でやらないといけないので、離れて暮らすようになってからは生活面でも自立ができて、なんでも気がつくようになってきた。」「ここで学んだことをしっかり活かして、みんなから好かれる船員さんになって欲しい。」と家族からエールが贈られていました。
卒業生のうちのほとんどの生徒が4月から同校乗船実習科に進み、日本近海で半年の航海訓練に臨み、その後航海・機関両方の四級海技士取得を目指し、海運会社に就職していきます。
卒業生皆さんの航海人生が幸多きことを願って!
独立行政法人海技教育機構
国立口之津海上技術学校
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南島原市口之津町丁5782
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