秋の火災予防運動の初日の9日、南島原出身の歌手で女優の太田智子さんが一日消防署長となり、「火の用心」を呼びかけました。
令和4年度全国統一防火標語「「お出かけは マスク戸締り 火の用心」
島原地域広域市町村圏組合消防本部にて行われた交付式には、島原消防署職員30名が参加。
一日消防署長に任命された太田智子さんは、「一日消防署長として、広く火の用心をPRして参りたいと思っております」と、力強く宣言。
島原地域広域市町村圏組合 消防長は、「10月末現在、消防本部管内の火災件数は33件、昨年同期より2件増加。主な火災種別は、建物火災が11件、その他火災が19件。出火原因として、建物火災ではコンロ・ストーブ・たばこなどから出火。その他火災では焚き火からといった人の不注意が大半。市民・企業の皆様に防火の重要性を認識してもらうとともに、日常生活の中で火災に対する備えを実践してもらうよう、火災予防を呼びかけて欲しい。」と述べました。
その後、島原市の守護神「しまばらん」が登場!福岡県を中心に映画や舞台、コンサートなど幅広く活動している太田さんの歌が披露され、美しいソプラノの歌声が管内に響き渡ります。
島原消防署職員と一緒に記念撮影。今年は「新時代の火災予防 火の用心」を掲げます。
「緊張した」と、ほっと安堵の顔を見せる太田さん。
交付式の後は、一日消防署長として制服を着用し、管内を巡回。現場隊員の勤務体制や業務内容についての説明を受け消防の仕事への理解を深めていきます。
一日消防署長として事務作業も行いました。
消火活動や救助活動を行うみなさん。
隊員服の色が違うことにお気づきでしょうか。
消火活動をする消防隊は紺色、救命処置やけがの手当てを行う救急隊は灰色、人命救助を行う救助隊はオレンジ色の制服を着用しています。
島原消防署は、本署(島原市)と北分署(雲仙市/旧国見町・旧瑞穂町)を管轄区域としています。119通報をすると、まずこの通信指令室につながります。
実際にテスト通報受け「はい、119番です。救急ですか?消防ですか?」と聞きやすい声で答えます。
「通報する方は慌てているので、落ち着いて、場所や誰が何をして症状はどうかなどを丁寧に聞くことが大切。」とアドバイスを受けます。
通信指令センターのみなさん。
その後は外に出て、車両見学。
レスキュー車では、交通事故現場に出動して開かなくなったドアをこじ開けたり、大地震など大災害が起こった時に活躍する道具など、普段見慣れない器具もありしっかりと説明を聞くことができました。
令和2年度に導入した30m伸びるはしご車は、主に高所での消防活動が可能です。
島原城の天守閣にも届きます!
車両には、タッチパネルを内蔵したカラー液晶ディスプレイにより作業状態をモニタ表示しています。
高い場所などでも迅速な活動が行えるはしご車に乗車体験。
経験を積んだ隊員が安全に操作。
30mの高さからは、遠くまで見渡すことができます。
一日消防署長を務めた太田さんは、「この日がとても楽しみでした。とてもいい経験をさせてもらいました!今後もふだんの生活の中で注意しながら生活していきたいと思います。」と笑顔で話しました。
秋の全国火災予防運動は、令和4年11月9日〜11月15日。火災予防期間中は、多くの消防車や隊員が学校などへ出向き火災訓練を行うなど、各地でさまざまなイベントが行われます。
【 島原地域広域市町村圏組合消防本部 】
〒855-0033
島原市新馬場町872-2
TEL 0957-62-7711
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