初開催!「令和4年度 島原市と島原5校の共創プロジェクト」

教育

2022年10月15日、島原市内にある県立高校5校によるカフェオープン

古川隆三郎島原市長の「三重県の高校生レストラン「まごの店」をイメージした教育の場を創る」という提案をきっかけに、市長と県立5校(島原高校、島原農業高校、島原工業高校、島原特別支援学校 高等部、島原商業高校)の校長、県教委の協議、各校の代表が集まる「第1回 生徒実行委員会」での協議を経て、新たにカフェスタイルの学習の場が創られることになりました。

令和4年度 島原市と島原5校の共創プロジェクト 目的

「異なる専門学科のある公立高校が密集している地域は珍しい」

島原で学ぶ高校生のアイデアとそれぞれの得意分野を合わせて一つの形にすることで、地域の人達と生徒が共に喜びを感じあえる学習の場を共創し、生徒達が抱く地元愛の醸成と学習意欲のさらなる向上を図ります。カフェの店名は「Mijoかふぇ」に決定。毎年恒例の「島商ップ」と同時オープンすることになりました。

学校で学んだ内容を実践することで、更に理解を深め、主体的に取り組む態度を養う場を提供することを目的とする今回の取り組み。各校の魅力を発信しながら地域との交流をすることで、地域活性化に繋げることを目指しています。

カフェ運営の日が間近に迫る現在は、各校のアイデアを出し合い、それぞれの学校で授業や放課後などの時間を使い準備を進めています。5校が協力して行うプロジェクトは初の試み!普段は交流のない他校の生徒同士が協力し合う、学校・学科の枠を超えたチームの共同作業。準備の様子をご紹介です。

島原農業高校 】

実践授業を行っていた食品サイエンス科2年生のみなさん

今回のプロジェクトで、ケーキの提供やカフェの運営に携わる島原農業高校。食品サイエンス科では実技授業で2・3年生がチーズケーキ・シフォンケーキ・ガトーショコラを製作します。菓子製造業の許可があり、製菓をするための専門的な機器が充実しており、安心安全な食品を提供しています。

食材をしっかり使い切り、使う道具も大切に扱います。食品サイエンス科では、日頃から実践授業の一環として製造した商品を販売することも実施。このプロジェクト以前にも生徒たちから「カフェをやって見たい」という意見が出てきたそうです。販売自体には慣れている生徒たちも、接客をして、目の前で食べてもらうことは初めての体験。「美味しい!と喜んでもらえる商品を作りたい。」と意欲的に製造工程を進めて行きます。

ふっくら焼きあがったチーズケーキは、農文祭でもすぐ売り切れるほどの大人気商品。今回カフェでは、シフォンケーキ+ガトーショコラorチーズケーキのセットの50セットを販売予定です。

実行委員/川田さん、荒木さん

「美味しいケーキを作ってお待ちしています!」

【 島原特別支援学校高等部 】

カフェで使用するカップ・皿・ランチョンマットなど、店内で使用する物品制作を行った島原特別支援学校 高等部。

「約1ヶ月の期間で20セット制作」を目標に取り組みました。

手作り感や味わいを大切にしながらも、見本に作られた実物を見ながらより近い形になるよう試行錯誤しながら成形していきます。手びねり・たたら・ひも作りといった制作方法でそれぞれが制作に取り組みます。なかなか自分の思い通りにならず作り直すこともありますが、何度もやり直すことができるのが陶芸の良さ。一人一人の個性を守りつつも、カフェで使う人の事を考え丁寧に、しっかりとしたカップや皿ができてきたようです。

他にも、生徒が制作したランチョンマットもカフェにて使用します♪

島原特別支援学校では、窯業班・木工班・手工芸班・農業班と分かれ活動。1年間希望の班で学習をし、3年間を通してそれぞれの技術を習得していきます。

毎年行われている島商ップにも作品を出品。今年も大人気のベンチシリーズなどが並ぶ予定。

気になる方は早めにチェック!

お早めにお求めください♬

カップや皿を製作した窯業班の皆さん

「レトロさを感じてもらえるよう、釉薬掛けにもこだわって製作しました。味わい深い食器で食事を楽しんでください!」

【 島原工業高校 】

実行委員/中村さん、濵松さん

店内外で使用する看板・木製メニュー表などの制作を行う島原工業高校。実行委員の二人は建築科技術科ですが、溶接を主に学習する機械システム科以外の生徒も放課後の課外活動時に溶接を学ぶことができるとのこと。

他にも工業高校では、ドローンやユンボも安全に学習することができます。「やりたいことをサポートしてくれる先生方がたくさんいらっしゃるので、なんでもチャレンジできることが楽しい!」と2人は笑顔で話します。

金属を熱で溶かして接合する「溶接」。さまざまなものづくりの分野で必要不可欠な技術でフレームや看板を作ります。

練習を重ね日々上達。火花が飛び散る中、思った通りに作業が進むと嬉しくなるそうです。

コンセプトにある「レトロさ」を目指しカフェ看板完成!

「可愛い雑貨も店内に並んでいるのでチェックしてみてください!」

【 島原高校 】

カフェのPR動画制作や、オープニングセレモニーでの司会や管弦楽・合唱部演奏を担当する島原高校。

「普通高校である自分たちは、何ができるか」を話し合い、今回のプロジェクト活動開始からの写真を盛り込んだ動画を制作。各校の作業中風景や島原半島らしさを盛り込んだ動画になりました。

動画は、島原市内各所やカフェでも見ることができます。

運営委員/伊藤さん、猿渡さん

「記念すべき第一回目。自分たちができることは限られてきますが精一杯取り組んでいきます。」

【 島原商業高校 】

島商ップの運営と販売物品の調整を含め、カフェでの各校との連絡調整を行う島原商業高校。

チラシ制作やSNS発信も行います。

運営委員/笹田さん、鳥巣さん(島商ップ店長)

「たくさんの人に訪れてもらえるようSNSなどで発信していきます。」

Instagram @shimashop_online

10月15日には、例年実施されている「島商ップ」も開催されます。

商業部が商品開発した「にんじんスイーツ」や島原半島の特産品、島原農業高校、島原工業高校、島原特別支援学校の生徒が作った手作りジャムや木工製品など多数取り揃えてあり、毎年多くの人が訪れている人気のイベントです。

島商ップとカフェを行き来してもらえるよう、割引券や商品をつけるなどお得なサービスも♫

オープンの当日は、島商ップのオープニングに合わせてセレモニーも開催されます。

〈10月13日に行われたリハーサルオープンの様子〉

島原農業高校の先生方をメインに招待して、接客の練習を行う生徒たち。当日、訪れたお客様が心地よく過ごせる環境に整えていきます。当日が楽しみですね☆

【 Mijoかふぇ】

日程 2022年10月15日 /10月22日/12月10日 
時間 10:00〜
場所 島原一番街アーケード デイサービスセンター宝生園中堀町 喫茶スペース

〈オープニングセレモニー〉

9:20 アトラクション高校生音楽隊演奏

9:30 開会宣言(主催者・来賓代表挨拶)

9:58 テープカット

10:00 Mijoかふぇ・島商ップ オープン

Asami Sakai

Asami Sakai

島原半島のことを撮ったり書いたり見つけたり。

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